シール印刷の方法や種類

紙やフィルムの基材へ糊がついた粘着紙へ印刷をすることをシール印刷といって、凸版・スクリーン・デジタルなど様々な方法があります。最近はデジタルが増えていて、産業用・UVインクジェット方式やレーザーなどで行います。原稿の文字・画像などのデジタルデータをフィルムなどの中間媒体を使わずに、直接材料へと印刷し、凸版で使う樹脂版、オフセットで使うPS版が不要なので製版代がかからず注文から納品まで早い生産が可能です。デジタルのシール印刷は小から大ロットまで様々なニーズに対応出来て、サイズは最小サイズだと一辺が10mm、最大で300x900mmまで、産業用のインクジェットだとCMYK以外にも、グリーン・オレンジのインクもあり特色・指定色に近い色の再現も出来たりします。

写真画像も広い色再現領域で鮮明、グラデーションは自然な階調表現、連番・一枚ごとに違う内容の可変印刷も得意です。凸版のシール印刷だと、表面へ凹凸がある版の凸部分へインキをつけてから、ロール状の粘着剤付きの材料へ押圧してインキを転写します。原理としては印鑑と同じで、シャープで力強い輪郭の文字が印刷出来て文字は読みやすいです。一番の特徴は印刷した画線部の周囲に濃いインキの輪郭ができます。

版の凸部分へ付いたインキを材料へ転写するとき、中央部分のインキが圧力で押し出されるのではみだしが起きて、内側へはインキの不足部分が出るので濃い輪郭が出来ますがこの部分が一般的にシャープな印象を与えるようです。

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